環境の変化・年これからの住宅に求められること
ここ数年を振り返ると、個性の多様化や、気象の変動、環境汚染、新しい生活様式の実践など、
さまざまなジャンルにおいて大きな時代の変化を実感します。
人と住まいの関係も例外ではなく、コロナ禍によって住環境への関心が高まった今、
時代そして環境の変化によって住宅に求められることがより明確になりました。
何度とない家づくりだからこそ、その中からうまくポイントを押さえることが、人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。
揺るぎない生活拠点、健康を保つことの重要性、変わりゆく社会への対応。
現在そして次の時代を明るく生き抜く扉を開くためには、快適・健康・環境への向き合い方が、重要なキーとなります。
これからの住宅への課題
地球温暖化
- 環境の変動に適応できる住宅性能
- 北海道においても、ここ10年で気温は上昇し、短い時間に激しく降る雨(1時間降水量30mm以上)の平均年間発生数が増加しています。
地球温暖化に伴う気温の上昇と水蒸気量の増加が関係していると見られ、地球温暖化は、二酸化炭素(CO2)の累積排出量の増加が要因の大部分と考えられています。 - 住宅においても、節電などによりエネルギー消費を少なくし、二酸化炭素(CO2)の排出を削減する「緩和」や、猛暑をはじめとする気象の変動など、地球温暖化によって生じる影響への「適応」ができる性能が必要です。それが持続可能な社会の実現につながります。
- 快適性を保ちながらエネルギー使用量を抑える
- 外気の暑さや寒さの影響を受けにくい構造をベースに、優れた性能を持つ冷暖房や照明・住宅設備を効率的に使用することによって、快適性を保ちながらエネルギー使用量を削減することなどが挙げられます。
- 住宅を建ててから室内の寒暖や冷暖房のエネルギー消費量に後悔することのないように、新築時にしっかりと対策を行うことが重要です。
また、長く住むことができる質の高い住宅は、建て替えや取り壊しによる環境負荷(二酸化炭素の発生など)をかけないことも大きなポイントです。
空気環境・ウイルス
- 温度・湿度に加え空気環境を整える時代
- 新型コロナウイルス感染症をはじめ、黄砂やPM2.5など社会の発展にともなう環境汚染により、昔に比べ、空気には目に見えない汚れやウイルスが多く含まれるようになりました。
感染症による健康被害はいつの時代でも起こる可能性があり、PM2.5(微小粒子状物質)は、髪の毛の太さの約1/30程度と非常に小さいため肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系や循環器系への影響が懸念されています。 - 人の健康を守るために、温度・湿度はもちろん、空気質の空気環境を整えるための対策をしなければならない時代がやってきています。
- 空気清浄の仕組みを家そのものに搭載する
- 食事や睡眠はもちろんテレワークやオンライン授業などの新しいライフスタイルによって、暮らしの大部分を占める住宅に質の高い空気を保つことは、安心感と生涯の健康寿命に直結します。
- また、昔に比べ人の平均寿命が延びたことで生涯の在宅時間が増えるため、長期的な快適性と健康維持対策となることも着目しておきたいポイントです。
温度や湿度を適正に整え、室内の空気をきれいに保つために微細な汚れやウイルスを手間なく除去するための仕組みを家そのものに搭載することで、生活のクオリティが大幅に向上します。
安心・安全に暮らす「必要な住宅性能」
- 高気密
高断熱 - 省エネ
低燃費 - 快適な湿度
きれいな空気 - 地震対策
強さ - 経年劣化しにくい
住宅性能